白子(しらこ)は、主に魚類の精巣を食材とする際の呼び名。フグ、タラ、アンコウ、サケ、タイ、サワラ、イカなどの成熟した白子は味が良く、酢の物、汁物、鍋物、焼き物などとして食べる。
サケの白子は主にDNAやプロタミンの抽出材料として利用され、核酸系調味料、強化剤、保存料、健康食品、化粧品、工業原料などにも利用されている。2013年には、リン酸がレアアース(特にツリウム・ルテチウム)吸着を高めることがわかったため、鉱石から採取を容易にできるようになる手法をアイシン・コスモス研究所が開発した。なお、白子に化学的処理を施せば、あらゆる種類のレアアースにも対応できることもわかっている。
食用として提供され、サケの季節である秋には鍋物や汁物の材料として盛んに売られ、価格は安い。しかし2004年以降、サケの漁獲量が減少傾向にあり、価格は値上がりしている。
一般的にスケソウダラの白子を助子(スケコ)・マダラの白子を真子(マコ)とも呼び、その他地方名として北海道では「タチ・タツ」(すけだち・まだち)。津軽では「タヅ」。南部、伊達では「キク」。秋田県、山形県、福井県嶺北地方では「だだみ」。
京都府、福井県嶺南地方などでは「雲子(くもこ)」と呼ばれることが多い。他にも「雲腸(くもわた)」、「菊腸(きくわた)」と呼ぶ。
このタラ・スケソウ類の「タチ」「クモコ」は、他の魚類の精巣とちがい、うねった襞のような形状をしている。
室町時代の『親元日記』(寛正6/1465年正月の条)に、「鱈の膓(タラの腸)」を「不来々々(コズコズ)」またはゲン担ぎで逆の「来々(クルクル)」と呼び換えて、新年の食べ物に供するとあり、これは「タラの白子」の事ではないかと考察される。新井白石(書簡)によれば、「クルクル」というのは、そもそもその「クルクル巻き」な形状から名付けられたのではないか、としている。
焼き物・天ぷら・味噌汁・鍋の具材としても利用され、近年は海外からも輸入されている。
北海道岩内町・利尻島ではかまぼことして加工されるたつのかまぼこ(たちのかまぼこ)がある。
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